気づけば11月も終わりそうだ。
職場では既に今月の退職者の掲示があった。
今月は退職者はいないらしい。
最近職場の退職ラッシュが凄まじいので、退職者がいない月というのはどことなく新鮮だ。
と、思ったところで気づく。
今月は11月。
ということは当たり前だけど来月は12月になり、そして12月は賞与支給月だ。
つまり、11月に退職者がいなかったのはそういうことかもしれない。
なるほど、だとすると来月はデカいのがぶちかまされるのかもしれない。
もしそうなってくると、そろそろさすがに会社の存続がヤバくなってくるんじゃないか?
と言ったところで、俺に何かできることがあるわけじゃない。
退職者を減らせるように俺が何かできることなんて何もないから、ただ傍観しているしかない。
俺にできるのは退職者のしわ寄せが俺のところへやってこないことを祈るのみ。
いつ誰が辞めるか予測不能だ。
先行きが予測不能な小説は楽しめるけど、現実の場合はそうもいかない。
楽しいのは自分が傍観者でいられるからだ。
さて、この職場の退職ラッシュから思うことがひとつある。
お前ら、このコロナ禍でポコポコ退職してるけど、ちゃんと次の職場とか決めてんのか?
だとすると、よくこのご時世に転職先を見つけられたもんだ。
こりゃすげえ、どうやらうちの職場は有能揃いだったのかもしれない。
あるいはSE市場は好調なのかもしれないが、まあ俺の知ったことではない。
にしても、こんなに次から次へと退職者が出るのはちょっと理由が気になるな。
最近うちの会社何かあったっけ?
何も思い当たらない。
一体何がきっかけだ?
もしかすると誰かの退職をきっかけにして、いわゆる連鎖退職というやつが引き起こされてしまったのかもしれない。
身近な人が辞めて、じゃあ自分も、となったのかもしれない。
まあいい。
問題は12月だ。
とりあえず来月の退職者一覧を楽しみにしておこう。
はてさて、1年の締めくくりは一体どうなることやら・・・