「狙撃手の使命」を読んだから感想書く

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もう読んでから2週間くらい経ってるけど、遂に書く。

「不屈の弾道」、「運命の強敵」に続くカイル・スワンソンシリーズ第3作「狙撃手の使命」。

シリーズ物の定めとして、シリーズ前作のネタバレを含むので読む人は注意してほしい。

あと今回は言いたいことがラストシーンに集中しているせいで、本作のネタバレも大量に含んでいるのでその点はご注意を。

 

さて、肝心の内容は「イギリスにてサウジアラビアとイスラエルが和平協定調印しようとしたところテロリストがミサイル攻撃を仕掛け、その直後サウジアラビアでクーデターが発生する」といった感じ。

そしてその裏で暗躍するのは、前作「運命の強敵」で登場した主人公カイルのライバル、ジューバだったというオチ。

 

と、まああらすじはそこまで悪くないんだけど、俺が文句を言いたいのはラストシーンだ。

序盤はテロリストのミサイル攻撃とその直後に始まるクーデターといったスピード感のある畳みかけるような展開で非常に面白かったのに、最後になって失速した。

ラストシーンではジューバとカイルが戦うのだけど、この戦いがまあ酷い。

要するに、雑。

これからいよいよクライマックスというところで打ち切りになったマンガみたいな消化不良感がある。

前作「運命の強敵」ではカイルのライバルとしてジューバが登場し、最後はスナイパーらしく一撃必殺の決闘に挑んで勝負を決めるのだけど、今作はちょっと違う。

最後に決闘になるまでは同じだけど、そこからが酷い。

ジューバが潜んでいるエリアを特定して滅茶苦茶に爆撃して決着がつく。

なんという終わり方だ。

ノンフィクションならこれでも納得できたのかもしれないが、これはフィクションだ。

こんな終わり方は誰が予想できただろうか?

少なくとも、期待していたような終わり方ではなかった。

途中までは面白かったのに、これはあんまりだ。

 

ということで、シリーズ3作目の本作は俺の中であまり評価が高くない。

まさに「終わり良ければすべて良し」の逆となってしまった。

あとついでに、作品の内容とは全く関係がないのだけど、このシリーズ、翻訳が途中で打ち切られている。

Amazonで見たら原著では既に10作ほど発刊されているらしいのだけど、翻訳の許可が下りなかったのか、あるいは日本での売れ行きが芳しくなかったのか知らないけど、とにかく翻訳が打ち切られている(余談だけど、こういうことを早川書房はよくやるので注意したい)。

スワガーサーガのように長く楽しめるかと思ったのに、残念だ。

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